数百円で株主優待を貰う方法

今回は、数百円で株主優待を貰える
クロス取引と呼ばれる裏技を紹介します。

株主優待とは

そもそも株主優待とは

株主優待とは、
企業の株を買った人が貰えるお礼の事で、

企業ごとに決められた日に株を買っていると、
その数か月後に株主優待が自宅に届きます。

株主優待を格安で貰うウラ技(クロス取引)

株主優待を貰うには株を買う必要が有りますが、
株は値段が上がったり下がったりするので、
せっかく株主優待のために買ったのに、株の株価が下がると損してしまいます。

この損するリスクをゼロにしつつ、
株主優待を貰えるというのが、クロス取引という裏技です。

クロス取引のしくみ

先ほど説明したように
普通は株を買って優待を貰うのですが、

クロス取引では、
株を買うのと同時に借りる事で値下がりのリスクをゼロにします。

このように、
通常は株価が下がると損をしてしまいますが・・

クロス取引では、
下記の3ステップでリスクをゼロにします。

①株を買うのと同時に借りる
　→手元には買った株/借りた株が残る

②借りた株を違う人に即売却　
　→　株主優待/買った株/売ったお金が残る

③株を借りてるので持っている株で返す
　→　お金と優待だけが残る

④これで手元に株が残らないので、株価が下がっても損せずにすみます。

必要なもの

仕組みが分かったところで、
いよいよ実際のやり方について解説していきます。

まずは必要なものを準備。

必要なもの一覧

下記の3つを用意しましょう。
(詳細は、後ほど解説します)

　①証券口座

　②証券会社のスマホアプリ

　③最低40万円程度の資金

①証券口座

株の売買を行うので証券口座が必須です。

クロス取引ができる証券会社は複数有りますが、
僕の初心者へのおススメは「auカブコム証券」です。

理由はバランスが良いから。

松井証券は操作が簡単だけど手数料が高い・・
(あと、優待の種類も少ない)

SMBC日興は慣れれば一番おススメだけど、操作がちとムズイ・・
(クロス取引は操作を間違えるとかなり損するので、操作が簡単なのはかなり重要)

初心者はauカブコムで慣れてから、SMBC日興と併用していくのがおススメです。

以降、本記事ではauカブコム証券のクロス取引手法を解説します。

この口座開設も手順を間違えるとクロス取引ができなくなります。
口座開設手順をまとめたので、こちらを見て確実に対応して下さい。

難易度	易しい	普通	難しい
優待種類	少ない	普通	多い
手数料	高い	普通	安い
リンク	口座開設はこちら	口座開設はこちら	口座開設はこちら

証券会社のスマホアプリ

PCで対応する人は必要ないですが、
スマホで操作したい人はあった方がいいです。

こちらからダウンロード可能。

最低40万円の資金

「数百円で貰えるって言ったじゃないか！！」と思った人もいるかと思いますが、
株を借りる際に担保としてある程度の資金が必要になります。
(みんなだったらお金持ってない人に大事な株を貸したくないですよね？)

いよいよやってみよう

準備も終わったのでここからいよいよクロス取引をやっていきます。
まずは全体の手順から。

手順一覧

①欲しい優待を決める

②株を借りて即売る(一般信用売り)

③株を買う(現物買い)

④株を返す(現渡)

欲しい優待を決める

まずは欲しい優待を決めましょう。
僕の運営している「らくろす」というwebサイトがおススメです。
(楽にクロス取引できるかららくろす・・なんて安直(笑))

下記からwebサイトに飛んでください。

ユーザー登録をして、ログイン

クロス取引のために証券会社から株を借りるのですが、貸せる株の数にも限界が有ります。
この貸せる株の数を「在庫」と呼んでいます。

皆さんは、在庫が有る優待の中から自分の欲しい優待を選んでクロス取引をしていきます。

らくろすでは全ての優待の在庫をほぼリアルタイムで可視化しています。
早速、確認してみましょう。

ログインできるとTOP画面に飛ぶので、そこから今の月に飛んで下さい。
(記事執筆時11月なので今回は11月に飛びます)

スクロールしていくと色々な優待情報を見る事ができます。

簡単に見方を説明すると、

①在庫数：これが0だとクロス取引不可

②手数料：株を借りる時の手数料などの合計(実際にクロス取引でかかる費用)

③必要資金(株数)：株を買うために一時的に必要

④貰える株主優待

⑤企業の名前

⑥権利付最終日：後ほど説明

こうやって欲しい優待を選んでいくのですが、注意点が3つ有ります。

・手数料はあくまで目安です

・auカブコムは必要資金が50万円を超える銘柄はNG
(手数料が記載している値から一気に高くなります)

・名前の前に「長」が付く銘柄はNG
企業によっては株を長期間持ち続けていた人に対して優待を贈呈する所が有ります。
クロス取引は長期で持ち続ける事はできないので、「長」となっている企業は選べません。

このような点に気を付けながら欲しい優待を選んでみましょう。

今回は、株主優待ポイントが貰えるサーラコーポレーション(2734)を選んでみました。

クロス取引のスケジュール

ここからは、auカブコムのアプリの出番です。
と、言いたいところですが、まずスケジュールについて整理しましょう。

株主優待は企業ごとに指定された日に株を持っている事で貰う事ができます。
この指定日を「権利確定日」と言います。

なので、権利確定日までに株を購入すればいいと思うのですが、
実はそれだと優待が貰えません。

株の売り買いというのは、
購入してから株が自分のものになるまでに２営業日かかるため、
2営業日前に購入手続きを終えておかなければなりません。
この2営業日前の事を「権利付最終日」といいます。

また、証券会社は15時を過ぎると翌日の取引扱いになるので、
優待が欲しい場合は権利付最終日の15時までに購入手続きを終えている必要が有ります。

例えばサーラコーポレーションの場合、11月30日が権利確定日となるので、
権利付最終日は11月28日となり、この日の15時までに購入手続きが必要です。

クロス取引可能な時間帯

クロス取引には受付可能な時間帯が有ります。
auカブコムの場合は下記です。

①21：00～翌朝9:00

②11:30～12:30

これ以外の時間帯は、
難易度が上がるので慣れないうちは上記時間帯で手続きを済ませましょう。

株を借りて即売る(一般信用売り)

いよいよ実際の手続きに入っていきます。
ここからは、auカブコムのアプリの出番です。

① アプリからログインを行い、下部の「銘柄検索」をタップ
(口座番号/パスワードは口座開設時に設定しているものと同じ)

② 検索ボックスの中に「2734」と入力すると、
③ サーラコーポレーションが出てくるのでタップ

④ 銘柄情報が出てくるので、「取引する」をタップ。

⑤ 取引の種類の選択画面になるので「信用新規」をタップ。

ここが信用売り手続きの画面になります。
重要なので間違えないように見返してください。

ポイントは下記です。

・口座区分：特定

・取引区分：一般長期

・売買区分：売り新規

・成行を選択

・数量：必要株数を入力

⑥ 全て入力できたら「注文確認画面へ」をタップし、注文を確定する。

株を買う(現物買い)

株を無事借りられたら、次は購入します。

① 先ほど同様に、「2734」を検索し、「取引する」をタップする。

②「現物買い」をタップする。

ここが現物買い手続きの画面になります。
信用売り同様に重要なので間違えないように見返してください。

ポイントは下記です。

・口座区分：特定

・返済期限：当日中

・成行

・数量：信用売りと同じ数量を入力する

全て入力できたら「注文確認画面へ」をタップし、注文を確定する。

株を返す(現渡)

現渡(げんわたし)の方法です。

株の購入時同様に、返す時をスケジュールに注意が必要です。

権利確定日より前に株を返してしまうと、優待を貰う権利がなくなってしまうので、
権利確定日の翌日以降に株を返す必要が有ります。

しかし購入時同様に、こちらも実際に返済が行われるのは手続きから2営業日後になるので、
権利確定日の翌日の二営業日前(権利確定日の1営業日前)に手続きをする必要が有ります。

スケジュールが理解できたところで、操作方法について説明します。

① ホームの右上のメニューボタンをタップ。

②「取引履歴」をタップ

③「信用」をタップ

④「現渡したい銘柄」をタップ

⑤ 「品渡する」をタップ

⑥ 数量を記入(借りた株を全て)

⑦「次へ進むをタップ」

さいごに

どうだったでしょうか？
専門用語も有り難しそうな感じがしますが、やってみると本当に簡単です。

ただ、注意したいのがクロス取引も株取引になるので、
やり方を間違えたりすると損するリスクは常に有ります。
たとえ間違えても誰も補填はしてくれません。自己責任です。

なので、実際にやる際はしっかりと確認して、
間違えないようにやっていきましょう。

みんな是非とも数百円でおトクな優待生活を始めてみて下さい。