かみこんにちは!かみです
前回の記事では、会社がいかに効率よく稼いでいるかを見る指標として、ROEやROICについてお話ししました。覚えていますか?借金を使って見かけの数字を良くできるROEよりも、本業の実力が見えるROICが重要でしたね。






さて、稼ぐ効率を見るのも大切ですが、それと同じくらい、いえ、それ以上に大切なことがあります。それは、「その会社が倒産しにくいかどうか」です。
いくら稼ぐのが上手な会社でも、ある日突然倒産してしまったら、預けていたお金は戻ってきません。
今回は、会社の安全性、つまり「体力」を見抜くための超重要指標、「自己資本比率」について、初心者の方にもわかりやすく解説します。
自己資本比率ってなに?
自己資本比率を一言で言うと、会社が持っているお金のうち、「返さなくていい自分のお金」がどれくらいの割合を占めているかを示す数字です。
会社を運営するためのお金(総資産)は、大きく2つに分けられます。
- 他人資本(借金):銀行からの借り入れや、社債など。いつか返さなければいけないお金です。
- 自己資本(自分のお金):株主から集めたお金や、これまでの利益の積み立てなど。返さなくていいお金です。
この2つのうち、自己資本の割合が多ければ多いほど、自己資本比率は高くなります。
家計に例えてみよう
これだと少し難しいので、家計、特に住宅購入で例えてみましょう。
3,000万円のマイホームを買うとします。
Aさんの場合:
- 頭金(自分のお金):1,500万円
- 住宅ローン(借金):1,500万円
- この場合、自己資本比率は50%(1,500万 ÷ 3,000万)です。
Bさんの場合:
- 頭金(自分のお金):300万円
- 住宅ローン(借金):2,700万円
- この場合、自己資本比率は10%(300万 ÷ 3,000万)です。
もし、急に会社の給料が減って(不況になって)、ローンの返済が苦しくなったらどうなるでしょうか。借金の少ないAさんは何とか耐えられるかもしれませんが、借金だらけのBさんは、家を手放さなければならなくなる(倒産する)リスクが非常に高いですよね。
会社もこれと同じです。
なぜ自己資本比率が重要なの?
自己資本比率が高い会社には、2つの大きなメリットがあります。
- 倒産しにくい(不況に強い) 景気が悪くなって売り上げが減っても、返す必要のある借金が少なければ、会社を畳まずに耐えることができます。
- 経営が安定している 借金の返済に追われないため、じっくりと将来のための投資を行うことができ、安定した成長が期待できます。
目安はどのくらい?
では、自己資本比率はどれくらいあれば安心なのでしょうか。
一般的には、以下の数字が目安とされています。
- 40%以上:優良企業、倒産リスクが低い
- 20%以下:危険、倒産リスクがある
ただし、注意点があります。自己資本比率の目安は、業種によって大きく異なるのです。
例えば、鉄道や不動産、電力会社などは、設備投資に巨額の資金が必要なため、借金が多くなりやすく、自己資本比率は低くなる傾向があります。逆に、IT企業などは設備が少なくて済むため、高くなりやすいです。
ため、自己資本比率を見るときは、その会社単独の数字だけでなく、同じ業種のライバル会社と比べるようにしましょう。
まとめ
今回のポイントをおさらいしましょう。
- 自己資本比率は、返さなくていい「自分のお金」の割合。
- 高いほど、会社が倒産しにくく、安全性が高い。
- 目安は40%以上が優良、20%以下は危険。
- ただし、業種によって目安が違うので、ライバル会社と比較する。
稼ぐ効率(ROICなど)と、会社の体力(自己資本比率)。この両方を見ることで、より安全で、将来性のある会社を見つけることができるようになりますよ。
ぜひ、気になる会社の自己資本比率をチェックしてみてくださいね!

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